縄文を10倍楽しむ方法

 

縄文について

上野の東京国立博物館で『縄文』展が開かれており、先日、わたしも行ってきた。

やはりと言うべきか、大変な人であった・・・こんな中で豊かな鑑賞体験など望むべくもない・・・

そこで、会期は終わってしまったが、我が独和珈琲絵画館における『縄文』のお得な見方を紹介しておこう。

 尖石縄文資料館

ずばり、今回の目玉は国宝の土偶7点が一堂に会した部屋だったといっても過言ではないが、よくよくそれらの土偶を眺めてみれば、その造形美から真に鑑賞に値するのは『縄文のビーナス』と『仮面の女神』である。そして、どちらも長野県は茅野市にある『尖石縄文資料館』というところの所蔵なのである。

そこで、縄文に興味をお持ちのあなたには、ぜひ現地に行かれることをお勧めする。

中央道が気持ちいいのは当然として、インターチェンジを降りてから、『尖石縄文資料館』までのビーナスラインというのがまた素敵なのである。わたしが行ったのは8月だったが、青空の下、見渡す限り、一面に緑のキャベツが縞模様を作っているのは壮観だった・・・

また、この資料館に隣接した公園には復元された竪穴式住居が散らばっており、中に入って往時を想像したりしながら散策するのはじつに楽しい経験であった。

資料館の中には国宝2点が鎮座している。もちろん、ほぼ貸し切り状態で鑑賞できる・・・人の頭に悩まされることもない。さりげなく展示されている土器もじつは質の高いものばかりである。体験コーナーでは、土器を作ることもできる。

というわけで、豊かな体験としての鑑賞を求めるならば、まずは茅野市へ・・・というわけである。

宗像教授異考録

次に、読んでおくと鑑賞が2倍も3倍も楽しくなる読み物として、『宗像教授異考録』を読まれることをお勧めする。これはビッグコミックで連載していた漫画だが、今回出ていた青森の遮光式土偶についてのじつにユニークな、興味深い説が、冒頭で読めるはずである。それによると、遮光式時のモデルは東北地方に根強く残ってきたイタコたちだったというのである・・・また、土偶の表面にプクリプクリと浮き出た文様が、いまもアマゾンの奥地などで行われている鋭利な石器で皮膚に切込みを入れることによって人体に模様を浮き出たせる風習と関係があること、土器の火炎文様が八ヶ岳の噴火する様子からのアナロジーであることなども、この漫画に載っていたので、今回、実際におびただしい数の土器を実際に見てみてとても興味深かった。

というわけで、豊かな縄文鑑賞、二つ目のアドバイスは『宗像教授異考録』を読むことである。

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